"Circumstance" っていつ使う単語なの?

テレビで "wildly circumstantial" という表現を目にしましたが、「野性的に状況的」?どういう理解をしていいのか見当もつかなかったので、調べる事ににました。

 

この記事でわかること:

・Circumstance の語源

・Circumstance のコアイメージ+"situation"(状況) "case"(場合) "environment"(環境)など似た単語との区別

・"wildly circumstantial" は結局何のことなのか

 

 

ひとまず ”circumstantial” の元の名詞の"Circumstance" から・・・

 

英辞郎では、「状況」、「境遇」、「状況証拠」です。

 

「状況証拠」がひっかかりますが、ちょっと保留して次、語源参ります。

「周囲に(circum)立っ(sto)ていること(-ance)」

状況そのものというよりは、「あくまでも当事者の"周り"に存在している状況」のようなイメージですね。

 

という事は、「状況」と訳すことも多いですが、「境遇」の方がコアイメージは掴みやすい感じがしますね。

 

”circumstance”に似た単語で "situation"(状況) "case"(場合) "environment"(環境) "condition"(状態) などありますが、”circumstance”はその中でも「当事(者)を取り囲む様に発生している事柄」について述べる時に適していそうですね。

 

先ほど保留した "circumstance"「状況証拠」関連、"circumstantial" でもう少し英辞郎さんを見ていきます。

 

例文にありました。

"circumstantial evidence"

《法律》状況証拠、間接(的)証拠

 

 

状況証拠が良く分からない私は今度はコトバンクさんに聞いてみます。

 

じょうきょうしょうこ【情況証拠 circumstantial evidence】

(状況証拠とも言うそうです。)

要証事実の存否を間接的に証明する証拠。例えば,殺人罪の立証について,被告人に被害者を殺害する動機があったとの事実,被告人が事件後逃亡したとの事実などがこれにあたる。このように,情況証拠は,要証事実を立証する証拠としての性質を持っているとともに,それ自体が証拠による証明の対象となる事実でもある。そこで,これを間接事実ともいう。間接事実を立証するための証拠を間接証拠というが,情況証拠が間接証拠の意味で用いられることもある。

 

直接的な証拠と比べると、周りを取りまくような間接的な証拠ということですかね。

 

、"wildly circumstantial" ・・・・

 

前後文は "The conspiracy case against you is wildly circumstantial with one exception."でしたので、

 

「あなたに対する陰謀案件は、一点を除き野生的に状況証拠的」・・・・

 

そろそろ "wildly" に、もっといい訳を当てます。

 

英辞郎より→「荒々しく」、「熱心に」、「極めて」、「向こう見ずに」、「野生の状態で」ここでは「極めて」が良さそうです。

 

「あなたに対する陰謀案件は、一点を除いて極めてに状況証拠的です」

 

一気に絵が出てきました。

 

 

 

最後に"circumstance" のコアイメージを掴みやすい例文をいくつかご紹介します。

・the circumstances suggest murder 状況証拠が殺人を示唆する

・rose from difficult circumstances 厳しい環境下で育ったバラ

・blame circumstance 境遇のせいにする

 

例文を探していたところ、Merriam-Webster Dictionary で

 

: a condition, fact, or event accompanying, conditioning, or determining another : an essential or inevitable concomitant

というのを見つけました。

 

"circumstance" には、「ある物事のゆく末を左右する条件」という意味もあるようです。

 

例文では、

the weather is a circumstance to be taken into consideration

「天候は考慮すべき条件である」

 

と表現されています。