文法が壊滅的。何から始めればいい?

 

この記事で分かる事:

・文法には幹(みき)と枝葉がある事

・なぜ幹から始めることがおすすめか

・幹になる文法はどれか

・幹について、例文を使った理解

 

一言に文法と言っても、間違うと意味が通じないものと、間違っても意味の通じるものなどがあります。

言い換えると、木の幹(みき)のようなものと、枝葉のようなものです。

 

大人のやり直し英語で断然おすすめする順序は、「幹(みき)→枝葉」です。

枝葉は断片的に習得しても文章として運用できるとは限らない一方、幹は習得すると文章の「構造」と「内容」の要点に迫る事ができます。

 

幹として、ご紹介したいのは例えば下記のようなものです(厳密な順序は個人差があります):

・文型 (SVOCというやつです)

・品詞 (effect(動詞・影響を与える), effective(形容詞:効果がある), effectively(副詞:効果的に), effectivity(名詞:効果) というやつです)

・関係詞(たとえば「機器」を「先進国で使われている機器」のように大きな名詞にするための '糊')

・接続詞 (as~(なので)、since~(なので), even though(なのにも関わらず) などです)

・That節 (I told him that it's upto the weather. 天気次第だ、と私は彼に言った。の「と」がthatです)

・不定詞/動名詞 (Turning to the left, you'll see the station: 角を曲がれば、駅が見えるよ。など ingなどを用いた特定の表現)

 

なぜこれらを紹介するかというと、例えば時制、前置詞、冠詞などは、聞き間違えても文意やテーマに大きく影響がない一方、 これらキー文法は、繰り返しになりますが、間違うと文章の本質的内容や方向性が変わってしまうもの、合っていれば他の部分が間違っていても理解されるもの、だからです。

 

 

 

例えば下記の様な文章がある時、どんな箇所が「幹」となるのでしょうか。

 

'Believe it or not, most of the machines that people in developed nations use were invented during the last 200 years.'

(信じようが信じまいが、先進国の人々が使う機器のほとんどが、ここ200年で開発された)

 

この文章はこんな風に分解する事ができます:

Believe it or not,:信じようが信じまいが、(前提条件を述べる、副詞節の部分)

most of the machines that people in developed nations use:S(関係代名詞を利用し長い名詞になっている)

were invented:発明された(V)

during the last 200 years.(修飾語)

 

ここで、幹である文法要素の、「文型SVOC」、および「関係代名詞」を解読できないと、この文が「機器(S)が発明された(V)」という文章が装飾されている文章であるという事に気が付く事ができません。

 

 

我々の日本語での日常会話を考えても、文章というのはあっという間にこのぐらいの複雑さにはなってしまいますよね。

大人一人一人の中にある母国語での考えや想いを、英語でも正確に伝わるようにアウトプット、インプットするためにも、これらのキー文法の確実なマスターは重要な通り道になるのです。

 

 

具体的な学習方法など、生徒さんの学習状況や性格、ライフスタイルに合わせてご提案させて頂く事も可能ですので、文法について不安のある方、是非お声がけくださいね。

 

 

(この記事は英語レベルが例えば英検3級の水準以上の方を想定して作成しています)