リスニングは何を聞けばいいですか?

英語の独学でどう勉強したら良いか迷うものの一つが、リスニング学習ではないでしょうか。


書店に行けばリスニング学習ののための書籍は溢れていますし、最近ではYouTubeやスマホアプリなどでも、様々なリスニング学習のためのコンテンツを見つけることが出来ます。


ただいずれかの学習に手を付けるものの、その学習方法が適切なのか、またリスニング力が伸びているかどうかなどについて疑問が出てくる方は多いのではないでしょうか。



この記事で分かること:

①リスニング学習には3種類(3段階)あること

②自分の現在の位置を①の「段階」で確認し、どこからリスニング学習を始めるか決定する。

③日本人のよくある「段階」向きのリスニング教材



①リスニング学習には3種類ある


1種類目

いわゆる「耳作り」に必要なリスニング

我々日本人は学生になってから英語学習を始め、基礎英語がわかるとどんどん応用英語に以降していきますが、一般的に学習のスタイルがインプット系に偏っているため、しばらく学習を継続すると、「基礎リスニングがごっそり抜けている」というパターンに陥るケースが非常に多いです。基礎リスニングとは、ネイティブが赤ちゃんのうちから日々聞かされるシンプルな状況描写、依頼、主張その他のやり取りです。例えば「


」などがそれにあたります。基礎リスニングがごっそり抜けていると、リスニングをしていても、「時々知っている単語が聞こえる」程度にとどまり、話し手の主張全体は入ってこない場合が多いです。


この類の課題への対策が「耳作り」となるのですが、どんなトレーニングをすべきかというと、自分のレベルより少し易しめの、かつ短すぎない文章を、ネイティブの速度で、日本語を見ずに、耳だけでわかるまで繰り返し聞くというトレーニングが有効です。

量は個人の状況によりますが、時間がなければ一日一文でも移動中などで繰り返し聞くだけで、継続することができればきっと実質的な効果が出てくるでしょう。



2種類目

ネイティブすら端折っている表現というのがあります。例えばshould have been , must have been の類は、シュドハブビーンとは言わずにシュダビン、マスタビンといいます。keep them などはキーペム






3種類目

いわば穴埋め作業です。

1種類目で土台ができ、2種類目で我々学習者の弱点をカバーしていきますので、3種類目でその他の新出表現の対策をする事で、最終的に話し手の話す内容全体が聞き取れるようになることを目指します。

例えばTOEIC対策をしている人は、TOEIC対策のリスニング練習をする上で1種類目と2種類目の対策をしばらく行っているにも関わらずまだ聞き取れない箇所(特にTOEICならではの新出表現をくまなく広い、リストアップし、日→英で暗記をしていきます。正確に暗記している表現は早々に聞き取れるようになりますので、リストの内容に習熟していきます。

TOEIC対策以外に取り組んでいる方も、取り組んでいる題材について、1.2種類目の対策にめどが立ってもまだ部分的に聞き取りにくい箇所を拾って同じように対策していきます。





②ここまで来れば、自分の現在の位置を①の「段階」で確認し、どこからリスニング学習を始めるか決定するだけです。

「①で言う1種類目と2種類目が抜けていて、3種類目はそれなりに蓄えがある」という日本人が、圧倒的に多い気がします。



③ 「①で言う1種類目と2種類目が抜けていて、3種類目はそれなりに蓄えがある」という方向けのリスニング教材



状況を知らずにリスニング学習をすると、この記事で言う3種類目に偏重して学習してしまいがちです。


貴重な時間を割いてせっかく英語学習をしていますから、不足箇所を知り、そこをを埋めるようなプロセスに切り替えてみてくださいね。